『テレワーク(番外編)』 株式会社ウィンズ
テレワーク、日本では働き方改革によって企業が積極的に導入を検討する等の前向き
な取組みが進んでいます。リアルタイムなお話では、新型コロナウィルスの流行によ
り、今まさにテレワークを実践されている企業もあると思います。しかしながらこの
テレワーク、文化の違いもあると思いますが、米国の一部の企業では少々否定的な考
えを示していたりします。
2009年、米大手IT系企業のI社は会社を挙げてテレワーク制度を導入しました。テレワ
ークの導入によるものだけではありませんが、必要なくなった不動産を売却する等で
当時話題になったことを記憶している方もいるかと思います。しかしながら2017年3月
にテレワーク制度を廃止しました。全世界で数千人を超えるとされるテレワーカー全
員を会社に戻したのです。また、同じく米大手IT系企業のA社やG社はテレワークは推
奨しないと公言しています。
なぜ、これらの世界にその名を馳せる企業はテレワーク制度を廃止や推奨しないと言
っているのでしょう。理由はコミュニケーション不足と言われています。テレワーク
によって仕事の会話だけではなく、ちょっとした世間話も含め、コミュニケーション
の機会が減ってしまうことは前回お話ししましたが、このコミュニケーション不足に
よって業務効率が低下するというのです。I社は、コミュニケーション不足による業務
効率の低下が許容範囲をこえてしまったため、テレワーク制度を廃止したと言われて
います。G社は、従業員同士の日常の会話、それを支える場所の提供が行われなければ、
同じ部門内でのコミュニケーションもままならず、部門を超えてのコミュニケーショ
ンはなおのことなくなってしまい、これにより部門を超えてのコラボレーションが生
まれず、さらには会社にイノベーションが起こらないと。。。要は、会社が成長しな
いと言っています。
テレワークを推奨している日本の状況からすると、これらのことは対岸の火事ではな
く、明日は我が身と対応を考える必要があるでしょう。少々古臭い考えかもしれませ
んが、何につけても最後は“人”だと思います。損得ではない人間関係。それを生み、
育むものがコミュニケーションだと思います。デジタルなこのご時世にアナログなお
話しですが、皆さんはいかがですか。損得ではい人間関係、ビジネスにおいてもプラ
イベートにおいても大事な関係だと思います。このお話が皆さんのお役に立ちました
ら幸いです。