~更新期限を過ぎてしまった~
最近、Pマークコンサルのご依頼に「更新期限を過ぎてしまったのですが、更新したいのでコンサル支援をお願いしたいが、このタイミングでも大丈夫ですか?」というお問合せが立て続けにございまして。片や、JAPHICの更新においては「もう1年経つんですね!」とせわしないご案内をしており、対照的なこの現象について、担当者としてポロリとつぶやきたくなりました。お気軽に読み流していただければ幸いです。
久しぶりの更新になってしまったことも反省。
題して≪Pマーク2年更新、JAPHIC1年更新の穴・ギャップ・せわしなさ≫
※前提:TBCSグループJAPHIC審査事務局は、JAPHICの審査機関ですが、TBCSグループとしては、Pマーク(プライバシーマーク)やISO27001、その他ISO規格の取得運用のご支援も実施しております。これはPマークやISO27001のコンサル、JAPHICの主任審査員をしているというポジションでのコラムです。どの認証がいい悪いの話しではなく、認証取得や乗り換えの際の参考にしていただければ幸いです。
- 「気づいたら Pマークの更新期限 を過ぎていた…」
- 「2年ってまだ余裕だと思っていたのに…更新期限 っていつだったんだろうって感じです」
どの認証制度も「更新」があるからこそ意味がありますが、その更新サイクルの違いゆえに、それぞれの“落とし穴”が存在します。
ここでは、「Pマーク 更新」と「JAPHIC 更新」のギャップ(違い) を整理しながら、運用のヒントをお伝えします。
Pマークの2年更新にひそむ“空白期間”
Pマークは、プライバシーマーク付与契約日から有効期間2年の認証制度です。
更新申請は、有効期間満了日の8か月前から4か月前の間に行う必要があり、この期間を逃すと更新ができなくなるリスクがあります。(更新申請遅延理由書を提出して更新できるよう申請する必要があります。)
2年というサイクルは一見ゆとりがあるように見えますが、実務では次のような状況が起こりがちです。
- 担当者の異動や退職で、更新スケジュールの引き継ぎが曖昧になる
- 1年目は運用を頑張るが、2年目は「そろそろ見直そうと思っているうちに」時間が過ぎる
- 更新準備に取り掛かる頃には、過去2年分の記録や教育を思い出しながら整理しなければならない
- ともすると、更新準備に取り掛かるタイミングで過去2年分の記録作成や教育の実施を行うことにも
結果として、「2年弱、実質的に手つかずの期間」が生まれやすい というのが、Pマーク更新の“穴”と言えます。
ご担当者様が勤務年数がある程度あって、今後も担当いただける社内発言権のある方で、しっっっかり運用していける体制が整っている場合や、審査のない年にも、研修や内部監査サポートのご支援に入らせていただける場合はPマークもお勧めする理由です。運用に落とし込むことが大事ですから。
JAPHICマーク1年更新は“せわしない”けれど、運用には追い風
一方、JAPHICマークの有効期間は1年です。
有効期限の4か月前には更新案内が届き、そこから申請・日程調整・審査と、毎年のように更新の波がやってきます。
担当者の本音としては、
- 「ついこの前、更新審査が終わったばかりなのに、もう次の JAPHIC 更新 の話…?」
と、少し“せわしない”と感じられるかもしれません。
ただし、この更新サイクルの短さは、見方を変えると大きなメリットでもあります。
- 年に一度は必ず、体制・規程・記録を見直すタイミングがやってくる
- 「前年の運用状況」を記憶しているうちに改善点を反映できる
- 教育・内部監査などのサイクルを、1年単位で回しやすい
つまり、JAPHICマークは“せわしなさゆえに、運用が止まりにくい”認証制度とも言えます。
更新審査を「イベント」で終わらせないためのポイント
Pマーク・JAPHICマークのどちらであっても、共通して大切なのは、更新を「イベント」で終わらせないことです。
- Pマークの場合:
2年ごとの更新に向けて「直前にまとめて準備」するのではなく、毎年の目標と振り返りを設定し、2年分の運用の軌跡として記録を残していくことが重要です。 - JAPHICマークの場合:
更新案内が届いたタイミングを起点に、「次の1年」の運用スケジュールを立てることで、毎年の改善サイクルを回しやすくなります。
いずれの認証でも、意識すべきは次の3点です。
- 認証取得・更新を「ゴール」ではなく「継続的運用のチェックポイント」として位置づけること
- 担当者だけに負荷を集中させず、部門横断で体制を支える仕組み作りを意識すること
- 「記録を残す=将来の自分(や後任)を助ける備え」として捉えること
まとめ:認証マークは“守りのマーク”ではなく“運用のエンジン”
Pマークの2年更新には「空白期間が生まれやすい」という穴があり、
JAPHICマークの1年更新には「せわしない」と感じやすい側面があり、2つの認証にはギャップがあります。
しかし、そのどちらも本来の目的は共通しています。
それは、
「個人情報保護体制を継続的に維持・改善し、社会からの信頼を高めること」 です。
認証マークを単なる“シール”として扱うのではなく、日々の業務や社員教育に根づかせるための“運用エンジン”として活かしていくことが、本当の価値につながります。
もし今、
- 「Pマーク 更新のスケジュール管理に不安がある」
- 「JAPHIC 更新が毎年バタバタで、うまく社内に定着していない」
と感じておられるようでしたら、一度「運用の回し方」から見直してみませんか。
JAPHIC審査事務局では、Pマーク・JAPHICマークの更新運用のご相談も承っています。
認証マークを“守りのコスト”ではなく、信頼とブランド価値を育てる投資として一緒に活かしていきましょう。
マーク運用維持としての経費を確保するのではなく、「情報保護体制構築」のための経費として再マネジメントしていただき、JAPHICを選ぶことで取得維持費用を押さえて情報保管ツールに費用を回す案があってもいいですし、PマークやISO27001で販路拡大のマーケティングプランをマネジメントする、という案もあっていいわけです。
重要ポイントを2度お伝えいたします。
「認証マークを“守りのコスト”ではなく、信頼とブランド価値を育てる投資として一緒に活かしていきましょう。」
どんな疑問・ご質問でも構いません、是非お問合せください。ご連絡お待ちしております。
※アイコン写真は「更新の「穴」」に掛けまして、穴堀→芋堀り→秋の収穫の風景でした。あなたのツッコミは正しい(笑)


