みなさんどんな映画を御覧になりますか?今日は少し変わった切り口から「マネジメントシステム」を捉えたいと思います。
「きっとうまくいく」(原題:3 Idiots)という、2009年に公開されたインド・ボリウッド映画をご存じですか?
インド工科大学を舞台に、画一的な教育制度に疑問を持つ3人の学生の友情と成長を描くコメディドラマです。
主人公ランチョー(アーミル・カーン)が示す「本当に大切なのは“なぜ”を理解すること」というメッセージが、世代や国境を越えて多くの共感を呼んだ作品です。
私は劇中のこんなセリフが印象的でした:
「ムチを使えばライオンも芸をする。でもそれは“訓練”であって“教育”じゃない。」
子育て中の私にとっても、マネジメントシステム構築サポートを仕事にしている私にとっても、このセリフはとても腑に落ちる言葉でした。
■「訓練」ではなく「教育」としてのマネジメントシステム
ISOやJAPHICといったマネジメントシステム認証は、しばしば「やらされる研修」「守らなければならない(外圧的な)チェック項目」として捉えられがちです。まさに“ムチを使われたライオン”のように、形だけ整えて終わり、というケースも少なくありません。
しかし本来、これらは企業の成長を促す「教育」ツールだと思うのです。ISOの歴史からJAPHICの成り立ちまで見てきたみなさんなら、世界のマネジメントシステムの発祥に通じる「意志」や「信念」という側面も感じていらっしゃるのではないでしょうか。(まだお読みでない方はシリーズ:JAPHICマークって何?を歴史から遡ってみるをご参照ください。)
■ 企業の成長を促す「教育」ツール
- 「なぜこの仕組みが必要なのか」を自社の事業や文化に落とし込み
- 自ら考え・改善し続ける力を育む
- 組織全体で学び合い、次のチャレンジにつなげる
そんな教育として活用できれば、マネジメントシステムは単なる“訓練の枠”を超え、組織の持続的成長を支える礎になります。
◆ 本当に教育として活かすために
- 目的と意義を共有する
「なぜJAPHICマーク(ISO27001)が必要なのか」を、現場目線で語り合う場を設ける - ハンズオンで試して学ぶ
単なる講義ではなく、具体的なケーススタディや模擬演習を取り入れる - 改善サイクルを回す
定期的な振り返りを通じて「できた/できなかった」を共有し、次の目標を設定する
こうした取り組みを通じて、マネジメントシステムは“強制ではなく、自発的な学びと成長の場”になるはずです。
まさに「教育」であり、「企業の未来を切り開く鍵」なのです。
TBCSグループ はシステム構築と人材育成を通じてワクワク企業(visionary company)創りを支援します!
私たちはこのビジョンを掲げ、
・仕組み(システム)の力で業務を効率化し、
・人材の育成で組織の意欲と創造性を高め、
両輪で未来を切り拓く“ワクワク企業”を共に創造します。
→弊社メール署名に記載されている文言ですが、実はインド映画に通じていました笑
本日は、映画のセリフから「マネジメントシステム」を考えました。
映画見たよ!という方、ご連絡ください。社長の「意識」が、会社の「意思」「意志」に育ち、企業の「信念」として根付く過程を、是非ご一緒させていただけたら幸いです。