LINE誘導やなりすましメールに注意
この時期は、担当者変更や業務連絡、連絡手段の切替など、“本物らしく見えるメール”にも注意が必要です。
最近は、企業や実在の人物を装ったメールから別の連絡手段へ誘導する手口もあり、警察庁は法人を対象にしたなりすまし詐欺やSNSグループへの誘導に注意を呼びかけています。また、警察庁やIPAは、不審なメールの送信元表示を安易に信じず、記載されたURLにアクセスしない、返信しない、個人情報を安易に送らないことを基本対策として案内しています。
「こういう連絡って会社では普通なのかな」と判断に迷いやすい時期だからこそ、怪しいメールの特徴と、迷ったときの対応を知っておくことが大切です。
今日はメールボックスにこんなメールを発見したので、春、新入社員に向けて注意喚起です。
新社会人が注意したい詐欺メールの特徴
新入生・新社会人が特に気をつけたいのは、次のようなメールです。
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会社の正式な連絡手段ではなく、個人LINEなどへ誘導する
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「業務効率化」「担当変更」など、もっともらしい理由をつける
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返信や登録を急がせる
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送信者名はもっともらしいのに、返信先や連絡先に違和感がある
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迷ったときの社内確認を飛ばして、まず行動させようとする
IPAは、不審なメールへの対処として「添付ファイルを開かない」「記載のURLからアクセスしない」「返信しない」を基本に挙げています。
春は「仕事っぽい連絡」に注意したい季節
新入生や新社会人は、まだその会社の「普通」を十分に知りません。
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どの連絡手段が正式なのか
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上司や取引先はどんな文面で連絡してくるのか
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どんな依頼なら通常で、どこからが不自然なのか
こうした判断材料が少ない時期は、どうしても「それっぽいメール」に引っ張られやすくなります。
特に春は、入社・異動・引継ぎ・研修・連絡先変更など、実際に連絡が増えるタイミングです。
だからこそ、“仕事っぽく見えること”と“本物であること”は別だと知っておくことが大切です。
この手のメールのどこが危ないのか
今回のようなメールは、いわゆる典型的なフィッシングメールのように「URLをすぐクリックさせる」だけではありません。
むしろ、別の連絡手段に移して、相手の警戒心を少しずつ下げるタイプとして考えた方が分かりやすいです。
1. 会社の正式な連絡手段を外れている
会社の業務連絡は、通常は社用メール、社内チャット、指定システムなど、ある程度ルールのある手段で行われます。
それなのに、いきなり「個人LINEで今後やり取りします」と言われたら、それだけで一度立ち止まる理由になります。
警察庁も、法人を狙った詐欺でSNSグループの利用を指示されるケースに注意を呼びかけています。
2. 理由がもっともらしい
「今後の業務連絡をより効率的に行うため」という言い方は、一見すると自然です。
でも、詐欺やなりすましでは、相手を安心させるために、こうした“もっともらしい理由”がよく使われます。
3. まず従わせようとしている
「QRコードまたはIDを返信してください」と先に行動を求めるのも特徴です。
相手に考える時間を与えず、「とりあえずやってしまおう」と思わせる流れは要注意です。
4. 一度つながると見分けが難しくなる
個人LINEなどでつながってしまうと、その後のやり取りが“本物っぽく”見えやすくなります。
その中で、追加の個人情報、社内情報、場合によっては送金やファイル送付まで求められるおそれがあります。
新入生・新社会人が覚えておきたい3つの基本
会社の連絡方法は、個人の判断で急に変わるものではありません。
もし本当に変更があるなら、通常は会社として案内が出るはずです。
2. 迷ったら、返信より先に確認する
「こんなことを聞いたら恥ずかしいかも」と思わなくて大丈夫です。
むしろ、新社会人のうちは確認することが正しい行動です。
確認先の例としては、次のような相手です。
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直属の上司
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先輩社員
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総務担当
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情報管理担当
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採用担当
IPAは、不審なメールについて、届いたメールへ返信して問い合わせるのではなく、確かな情報源で確認するよう案内しています。
3. 個人LINEやQRコードはすぐ送らない
個人アカウントの情報は、一度送ると取り戻せません。
LINEでつながること自体が、その後のだましの入口になることもあります。
IPAは、メール・SMS・SNSに関して、URLやQRコードを安易に開かないこと、個人情報を安易に入力しないことを注意点として挙げています。
怪しいメールを受け取ったときの対応方法
迷ったときは、次の順番で考えると安全です。
まずやること
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その場で返信しない
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メールの指示に従わない
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URLを開かない
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QRコードを読み取らない
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個人の連絡先を送らない
次にやること
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会社の正式な連絡先で確認する
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上司や担当部署に相談する
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必要ならスクリーンショットを残して共有する
IPAは、不審なメールへの基本対応として、添付ファイルを開かない、URLへアクセスしない、記載の電話番号に連絡しない、返信しないことを案内しています。
「だまされない人」になるより、「一人で判断しない人」になる
こういう話を聞くと、「自分は引っかからないようにしよう」と思うかもしれません。
もちろんそれも大切です。
でも実際には、最近のメールは文面も自然で、送信者名ももっともらしく、見分けが難しいことがあります。警察庁は、本物のメールアドレスになりすましたメールでフィッシングサイトへ誘導するケースも確認されていると案内しています。
だから本当に大事なのは、
完璧に見抜けることではなく、迷ったときに一人で進めないことです。
確認することは、社会人として未熟だからではありません。
自分と会社を守るための、立派な仕事の一つです。
新社会人の情報セキュリティ対策は「確認する勇気」から
新入生・新社会人に届くメールの中には、仕事の連絡に見えても、本物とは限らないものがあります。
特に注意したいのは、
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業務連絡を装う
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個人LINEなど別の連絡手段へ誘導する
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すぐに返信や登録を求める
といった流れです。
不審なメールを完璧に見抜くのは簡単ではありません。
でも、少しでも違和感があったら、返信する前に確認することはできます。
春のスタート時期だからこそ、
「これは本当に会社の連絡なのか?」
「正式なルールに沿っているのか?」
を一度立ち止まって考える習慣を持っておきましょう。
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