「認証を取る=リスク回避」だけではもったいない!
多くの企業が「ISO」「Pマーク」「JAPHIC」などの認証を取得する目的としてまず挙げるのは、取引先からの要請や法令対応、リスク回避。
もちろんこれらは非常に重要な目的です。しかし、認証マークを「守りのためのマーク」として“貼って終わり”にしてしまっては、せっかくの投資が「お守り」止まりになってしまいます。
本来、認証は単なる“盾”ではなく、企業を動かす「エンジン」になり得るのです。
「運用のエンジン」としての認証
例えば、情報セキュリティ対策であるISO27001を取得している企業では、取得を機に以下のような動きが生まれています。
- 社内のファイル共有ルールが明確化され、情報の取り扱いが迅速・安全に
- 委託先の管理が徹底され、外部リスクの見える化
- 定期的な社内研修を通じて、従業員全体のリテラシーが底上げ
- マニュアルや業務フローが明文化され、新人教育にも活用可能に
これらはすべて、「認証取得の副産物」ではなく、運用を続ける中で“業績に直結する成果”
へと繋がっていくものです。
「とりあえず認証」から一歩進むには?
「取ることがゴール」になってしまっている企業と、「運用で成果を出せている企業」の違いは何か?
それは――
- 認証を現場に落とし込めているか
- 規程を自社向けにカスタマイズしているか
- 「認証対応」と「業務効率化」をセットで考えているか
にあります。
認証は「型」から始まる“改革”の起点
日本には、武道・茶道・華道といった“型”を大切にする文化があります。
認証制度もまた、企業運営の「型」を学び、実践するチャンスです。
「ISOやPマーク、JAPHICってなんだか難しそう…」と思ったら、その第一歩として、「規程のサンプルをダウンロードして、自社に合うように整えてみること」をおすすめします。


