JAPHIC(ジャフィック)マークって何?を歴史から遡ってみる~3.情報の守りと活用が命運を分ける~

国家も企業も、誤った情報により滅びる。

そんなお話がシリーズ2でした。いまだにJAPHICが出てきておりません。歴史は長い(笑)

今回は【情報の守りと活用が命運を分ける】という視点を改めて確認します。その上で次回、第三者認証を活用する方法を通してJAPHICマークって何?をお伝えできればと思います。

 

【情報の守りと活用が命運を分ける】正しい情報こそが経営改善の最大の武器となる。

📉「無駄な経費」の正体は、“見えていない情報”

企業経営における経費削減の成功事例に共通するのは、情報の「見える化」です。
例えば:

  • 電力使用状況のログを分析し、ピーク時消費の見直しにより年間200万円削減(中堅製造業)
  • 勤怠データと業務成果を照合し、非効率部門の改善施策を実行残業代15%削減IT企業)
  • 購買データを精査して同一商材の二重仕入れを防止(流通企業)

いずれも、今まで見えていなかった情報を正しく取得・整理・活用したことが鍵でした。

📊 データが語る、情報活用の経営インパクト

経済産業省がまとめた『企業の情報化投資と業績の関係』に関する報告書(2019年)では、

情報活用が進んでいる企業は、利益率・労働生産性が有意に高い

という明確な傾向が示されています。
つまり、「情報を整備・可視化すること」は、単なるセキュリティ対策に留まらず、経営体質そのものを強くするというエビデンスです。

📣 情報の“質”と“整備”が、未来を決める

国家も企業も、人も、
情報の取扱い一つで明暗が分かれる時代に私たちは生きています。

  • セキュリティ対策としての情報管理
  • 経費削減や業務効率化のための情報活用
  • そして、将来の経営戦略の舵を切るための意思決定材料

すべてにおいて、「情報」を正しく整える仕組み=マネジメントシステムの存在が不可欠です。

🔑 情報を制する者が、未来を制す

「経費にムダがある気がするけど、何がムダかが分からない」
「やっているつもりなのに、生産性が上がらない」
そのモヤモヤの正体は、情報の整備と活用の不足かもしれません。

だからこそ、情報を守ると同時に、使うという視点を

そこにISO、Pマーク、JAPHICマークを活用する意味と価値があるのではないでしょうか。

シリーズ4では、国内規格のPマークとJAPHICマークの歴史に触れていきます。

それを知ると、どっちが「偉くて」どっちが「すごい」ではない別の軸を見ることができます。

ではまた次でお目にかかりましょう。